スプリングコンサート

皆様お久しぶりです、お元気ですか?

ようやく春がやってきてくれたようで、毎日気持ちが少しはしゃいでいます。

双子は毎日たくさんの発見をして、日々成長しています。

子供を通して私もたくさんの発見をし、少し変わってきたように思います。

 

妊娠そして出産を経て現在に至るわけですが、

この1年は、歌手として大きな異変があった1年でした。

オペラの舞台をこれだけ長い間お休みするのはもちろん大きな変化の一つ。

でも特に大きな変化だったのは、妊娠後期から出産後3ヶ月にかけてのお腹の状態でした。

双子の妊娠というだけでも、お腹は異常に大きくなるのですが、

それに加えて私の場合、羊水過多でもありました。

そのためか、お腹の神経がどうも壊れてしまったようで、

外から触ってみても、おへその周辺にはまったく感覚のない状態が続きました。

お腹に感覚のないまま歌うというのは、どうもおかしな感じで(ばねの抜けたボールペンみたいな)、

自分を信じて歌うしかありませんでした。

出産して5ヵ月半の現在、ようやく感覚が少しずつ戻ってきたようです、

この感覚は、歯医者さんで麻酔の注射を打ってもらった後と似ています。

 

そんな中、先日4月の初めにハノーファー郊外でスプリングコンサートがありました。

オーケストラとの共演である大きなコンサートはとても久しぶりでしたが、

それはとても感動的でした。

たくさんのお客様が素敵な笑顔で見守ってくれたコンサート、

そんな中でまた思いきり歌える事になってきたのがとても嬉しかったのです。

やっと出産のダメージから体が回復してきてくれたというか・・・。

 

二児の母になって、どういう風に歌を歌っていくのかも変わりつつあるように思います。

家事育児が最重要になったからか、歌を歌うという事に対する気持ちがとても軽くなったようです。

これまでのプレッシャーがすっと取れてしまったようなそんな感じなのです。

 

人生ってとても面白いものです。

こんなにたくさんの経験と変化が一度に味わえるなんて、本当に面白いと思います。

来週は南ドイツのローゼンハイムで、久しぶりに妹と共演します。

ドイツ歌曲そして日本歌曲を歌います。

ローゼンハイムは千葉県市川市の姉妹都市です。

まだまだ準備が整っていないので、これから頑張って練習していかないと。

 

今日は一人をおんぶしたまま2時間の稽古をしました。

 

うるさいはずなのにベビーは私の背中でほとんど寝ていました。

赤ちゃんて驚くくらいたくましいです。

カテゴリー: 仕事 ハノーファー,ドイツ