リヒャルト・シュトラウス作曲の「ナクソス島のアリアドネ」の稽古が始まって2週間が経ったところです。
覚悟はしていたけれど…このオペラの稽古は大変です。
自分の役を固めていく作業、そしてその役を頭に植え付ける作業に励む毎日です。
でもこれが完成したら一皮剥けた自分が待っていそうで、稽古にも一段と気合が入ります。
私の務める役ツェルビネッタは、私に言わせるととっても頭がよく容姿もよくとても気の強い女性。
稽古中にはよく「棘のある女性だなあ…」と思います。
ここまで自分に自信があって自分を中心に世界を回せてしまうツェルビネッタに、開いた口が閉まりません。
一つ一つの言動が彼女の演技なのか本気なのか、どこまでが彼女の本当の姿なのか、
実は彼女には本当の姿がないではないのか…
自問自答は続きます。
演じるのが難しい役であると同時に、歌もこれまた難しい!!
歌って踊れる彼女になりきれるように毎日集中して稽古に励んでいる毎日です。